使っても使ってもお金が減らない仕組み発見!?資産運用のゴール「4%ルール」について紹介!
資産運用でお金を増やしても、いつか使わなきゃいけないでしょ?
せっかく築いてきた資産が減るのって、不安じゃない?
たしかに、定年退職時に3000万円貯金があっても、月に10万円ずつ取り崩していったら25年で貯金0円になりますね!
「みるみる減っていく口座残高を見るのって、きっと不安。」
そんな気持ち、何だか分かる気がします。
そこで、今回の記事では
使ってもお金が減らない資産の取り崩し方である
「4%ルール」
について解説していきます!
4%ルールとは?
ザックリ説明すると
追加投資をせずに資産運用を続けつつ、まとまった資産から年に4%ずつ取り崩す!
という手法です。
この「4%ルール」で資産を取り崩していくと・・・
95%の確率で30年後まで資産が枯渇することなく残っていた!
というものです。
むしろ、中央値で見ると
資産が当初の8倍に増えていた!
というのです。
お金減らない魔法じゃん!
4%ルールの前提
ポートフォリオの中身が重要になります!
4%ルールの前提はいくつかあって
- 株式ファンド(50%)・債券ファンド(50%)であること
- 株式ファンドはS&P500等、分散された米国株式ファンドであること
- 債券ファンドは米国の優良な債券ファンドであること(AGG、LQD等)
S&P500の期待リターンを年率約7%
債券ファンドの期待リターンを年率約4%
平均して年率約5.5%のリターンが期待できるポートフォリオなので、年4%ずつ取り崩しても資産が減らない!
という仕組みが前提となっています。
2種類の「4%ルール」
4%定額取り崩し
引退時の資産額の4%を毎年定額で取り崩していく手法です。
こちらの手法はアメリカのトリニティ大学で研究されたもので、「トリニティ・スタディ」などと呼ばれています。
研究結果によると
1926年から1995年の間のどの30年を切り取っても95%の確率で資産残高が0になることはなかった!という結果になったそうです!
2000年代に入ってからも、トリニティ・スタディの再検証が行われたそうですが、現在でも十分通用する手法であることが証明されました。
4%定率取り崩し
毎年の資産残高の4%を定率で取り崩す!
という手法です。
取り崩す金額が、毎年の資産残高の影響を受ける点は上記の定額取り崩しとは異なる点です。
こちらはインデックス投資家の中では有名な著書である
『ウォール街のランダムウォーカー』という本のなかで紹介された手法です。
具体例(資産3000万円築いたら)
60歳で3000万円の資産を築いたとします。
「トリニティ・スタディ」の定額取り崩しを活用すると
3000万円×4%
=120万円
90歳になるまで年120万円ずつ取り崩しても、資産は95%の確率で残っているということになります。
月10万円収入が90歳まで続いて、まだお金ある!って感じね!
生活費25年分の資産を築けば人生あがり
月20万円で生活している(年間生活費が240万円の)人は
6000万円の資産を築き、4%ルールに則って取り崩していけば、月20万円の収入を継続的に得られることになります。
つまり、人生あがりです。
働かずに、資産からの収入のみで生活できることになります。
この状態を、巷では
FIRE(ファイア)なんて言ったりします。
- F(ファイナンシャル)
- I(インデペンデンス)
- R(リタイア)
- A(アーリー)
うらやましい!
留意点や懸念点
ドル建て資産である
我々は日本人ですので、円を使って生活しています。
4%ルールはS&P500などのドル建て資産を前提としているので、
為替の影響をもろに受けます。
取り崩し初期に暴落が来るとややきつい
取り崩し初期に株式市場が暴落し、さらに取り崩しを行なってしまうと大きく資産を減らしてしまうことになります。
トリニティ・スタディは歴史的大暴落込みの研究ですので、過度に心配する必要はないと感じますが、4%ルールの成功率をより高めるには、暴落時には取り崩し額を少し低めにするなどの微調整が必要になるかもしれません。
まとめ
それでは、まとめです!
資産運用で築いた資産が減っていく不安を解消できる取り崩し方の一例である。
4%ルールについては、以下の著書でも詳しく取り上げられているので、興味のある方は読んでみるのもいいと思います。
お金の教養を高める意味でも、以下の3冊は非常に良書でした。
FIREして、妻とのんびりカフェでも経営したいな〜
最後までお読みいただきありがとうございました!
それでは失礼します!