「インド株ってどうなの?」インド株がアツいと言われている理由や、投資のリスク・注意点について解説【インド株式ファンドも紹介】

インド株が儲かるって聞いたんですけど、投資した方がいいですか?それと、投資するならどんな銘柄に投資したらいいですか?

こんにちは!きくです!本日は、投資家界隈でたまに話題になる「インド株」の是非について解説していきます!
- 2019年から投資開始
- インド株式への投資経験あり
- FP2級
- 簿記2級
この記事を読むと・・・
- インド株へ投資すべきか?
- インド株がアツいと言われている理由
- インド株投資のリスク・注意点
- 投資するならこの銘柄
が分かります!
インド株へ投資すべきか?

まずは結論!
- 確かに近年のリターンは高い!でも資産運用のメインに据えるのは微妙。
- S&P500や全世界株式(オルカン)等をメインにして、少量トッピング的に投資するなら面白いかもしれない!
それでは、以下インド株について解説していきます!
インド株がアツいと言われている理由
オルカンを上回るリターン
近年、インド株がアツい!という声が、投資家界隈の中で頻繁に聞こえるようになっってきました。

インド株式指数の1つであるNIFTY50(ニフティ・フィフティ)の成長率です。(青線)
5年間でインド株式は121%も上昇しています。凄まじい成長力です。
黄色い線はVTという全世界株式ETF(オルカンとほぼ同じ)です。
全世界株式のリターン(5年)が約77%ですので、インド株式は、全世界株式のリターンを大きく上回っていることが上の図から分かります。

インド、めっちゃ強ぇ。
インド株成長の背景

インド株の強い伸びには、以下のような背景要因があります!
- 人口の伸び
- GDP成長率
- 優秀なIT人材など
インドの人口は約14億人にも上り、さらに人口の構成年齢も若いです。

中国と違い、今後も人口増が続くことから経済発展が期待される国の1つとして投資家から注目を浴びています。
理数系教育の水準も高く、IT関連の優秀な人材を輩出し続けているのも魅力です。
Googleのスンダー・ピチャイ氏、マイクロソフトのサティア・ナデラ氏など、優秀なインド系経営者が世界の第一線で活躍しています。
インドのGDP成長率は直近5年で6〜9%成長しています。
- 日本のGDP成長率が直近5年で0.5〜2.7%程度
- アメリカが直近5年で1.8〜6%程度
日本やアメリカと比較しても、インドの経済成長力には目を見張るものがあることがわかると思います。
一般的に株価というものは、経済の先行指標です。
インドは、世界中の投資家から大きな期待を寄せられ、投資マネーが集まっている状態なのです。
インド株投資のリスク・注意点

高いリターンを誇るインド株ですが、その分リスクも高いです。
株価の値動きは激しい
インドは新興国です。
新興国株式は、経済や社会情勢の変化に強く反応し、先進国株式と比較して値動きが激しくなることが多いです。
また、新興国株式は、政治的要因や地政学リスクがあり、株価が大きく動くことも多いです。
オルカンやS&P500 など、歴史と実績のある株式指数と比べると安定感に欠く感じは否めないです。
為替の値動きも激しい
インドはルピーという通貨が使われています。

こちらは1年間のルピー/円のチャートです。
- 上は1ルピーあたり1.85円程度
- 下は1ルピーあたり1.64円程度
1年間の中で12%くらい振れ幅があります。
また、コロナショックや、リーマンショックなど、世界的経済危機が起こる場面では混乱の中新興国通貨は売られることが多く、ルピーもコロナショックの際は売られていました。
株価も為替も値動きが激しいので、「〇〇ショック」的な相場では
- インド株マイナス30%
- ルピー/円もマイナス20%
- 株のマイナスと為替のマイナスダブルパンチで評価額(円換算)マイナス44%
- 100万円のインド株式が56万円に減る!?

証券口座、バグってるんかな?みたいな状態になることもあるかもしれませんね!
GDP成長率と株価の相関
新興国株式への投資でよくいわれるのは
GDP成長率と株価成長率に相関関係が薄いということです。
つまり、インドのGDP成長率は凄まじいものがありますが、GDPが伸びているからといって、必ずしも株価も同じくらい伸びるとは言い切れない。ということです。
手数料はお高め
インド株式ファンドは手数料が高いです。
楽天証券やSBI証券等、優良ネット証券でインド株のとインデックス・ファンドを探すと、大体信託報酬0.3〜0.5%程度が相場といったところです。
オルカンやS&P500 の信託報酬が0.1%を切っていますから、長期での投資を考えると、インド株ファンドの手数料の高さはやや気になるところです。
インド株はそもそも日本からアクセスしづらい
そもそもインド株は外国からの株式投資売買へのアクセスを制限しているので、日本からだと投資しづらいという側面もあります。
インドに投資するには以下の3つの方法があります。
- ADR(米国市場に上場していれば個別株も投資できる)
- ETF(米国市場に上場している投資信託など)
- 投資信託(楽天証券とかで買える)
初心者は投資信託への投資が最も手軽で金額の調整もしやすいのでおすすめです。

私は2022〜2024年頃【EPI】というインド株式ETFに投資をしていました!約2年で2倍に成長したので、売却しました!
投資するならこの銘柄
楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンド

数あるインド株ファンドの中でコスト最安級です。

比較的新しい投資信託で、純資産総額が300億円台とやや小さいですが、低コストを売りにこれから伸びていくでしょう。
オルカンにも多少含まれている
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
楽天・プラス・オールカントリー
等、全世界株式ファンドにもインド株式は若干ですが含まれています。


オルカンにはインド株が1.9%含まれていますね!
オルカンは、時価総額が大きい国の投資比率を自動で大きくしてくれる仕組みになっています。(時価総額加重平均という)
つまり、オルカンのに投資していれば、少しずつではありますがインド株式成長によるリターンを受け取ることができるのです。
まとめ
インド株はあくまでサテライト的投資にとどめよう
インド株は
- 人口動態
- 経済成長力
- 優秀な人材輩出
などを背景に、これからも株価成長を期待できる国ではあります。
しかし、株価や為替の値動きの荒さから、インド株をコアにして資産形成をしていくことはおすすめできません。
投資のメインは全世界株式ファンドや米国株式ファンド等にして、インド株の成長に期待する人は投資額全体の5%以内など範囲を決め、トッピング的にインド株(楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンドなど)に投資していくのが良いでしょう。

尚、本記事は、インド株への投資を積極的に勧める意図はありません。資産運用は基本的にはオルカン等、全世界株式ファンドがあれば十分です。
投資はあくまで、自己の責任において行なってくださいね!
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!

資産運用をするなら楽天証券がダントツでおすすめ!本記事で紹介した【楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンド】は楽天証券専売品です!
