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投資

教員にiDeCoっておすすめ?に対する答えとその理由。あと私の感想。

きく
あさみ
あさみ

教員の人にiDeCoっておすすめなの?

きく
きく

みなさん、こんにちは!事務室.comライターのきくです!

今回の記事では、教員にiDeCoはおすすめなのか?

ということについて

  • iDeCo歴4年
  • 投資歴5年
  • FP2級
  • 現役小学校教員

の私が答えていきたいと思います。

個人の独断と偏見を過分に含みますので、参考程度に読んでいただければ幸いです。

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結論!

きく
きく

まず、結論!

あんまりおすすめできません。

微妙です。

以下に理由を述べていきます。

iDeCoが教員にとって微妙な理由

そもそもiDeCoはこんな人に向いている

きく
きく

iDeCoは、以下2つの条件をどちらも満たす人との相性は抜群です。

iDeCoはこんな人に向いている。
  • 年収が高い。(目安年収650万円以上)
  • 退職金が少ない。

年収が高いと累進課税によって所得税の税率が高くなります。

年収650万円くらいから、所得税の税率が20%を超えてくる方が増えます。

つまり、iDeCoの所得控除による節税効果も大きなものとなるのです。

教員という仕事は、大体40歳くらいで年収650万円くらいになります。

なので、年収的には40歳を超えた教員は条件を満たしてくると言えるでしょう。

次に、「退職金が少ない」についてです。

教員はこの「退職金が少ない」という項目に当てはまらず、iDeCoとの相性は微妙なものになってしまいます。

詳しくは以下に述べます。

教員は退職金がたくさんもらえてしまう

教員は退職金の金額がわりと高額なことが多く。

新卒から定年まで勤め上げると、

現在の水準で2000万円程度の退職金が支給されます。

あさみ
あさみ

え?それ嬉しいじゃん!

きく
きく

たしかに嬉しいんだけど、iDeCoやってる人にとっては、悩ましい問題でもあるんだ。

なぜなら、2000万円という金額は

退職所得控除という節税の枠をほぼ使い切ってしまうからなのです。

60歳になり、iDeCoで作った老後資金を最もシンプルに引き出す方法は、一時金として受け取る方法です。

一時金として受け取る際に

退職所得控除を活用すれば、税金を軽減することができます。

しかし、教員の退職金は金額が大きいので、退職金の金額ほぼぴったりくらいに控除を使い切ってしまい、iDeCoから資金を引き出す際に税金がかかってしまうケースがほとんどです。

新卒から定年まで(37年間)教員を続けた人は

1990万円の退職所得控除が使えます。

つまり、1990万円までの(退職金+iDeCo)は税金0円で受け取れます。

はみ出た金額についても、2分の1してから税金を計算するので、退職金はかなり税金が優遇されていると言えます。

退職所得控除の計算についてはコチラ(国税庁HP)

NISAが改良しすぎたから

NISAはiDeCoと比べると仕組みがシンプルで、資金拘束等制限もありません。

そんな使いやすい制度であるNISAは、2024年から

  • 積立投資枠120万円/年
  • 成長投資枠240万円/年
  • 生涯1800万円の非課税投資枠
  • 積立投資枠と成長投資枠の併用可能

と大幅改良されてしまいました。

大半の方々はNISAの枠を優先的に埋めていくだけで、資産形成の仕組みとしてはシンプル且つ十分なものになります。

税金や手数料のあれこれを考えなくて済みます。

教員の年収は決して低いものではありません。

しかし、年間360万円もあるNISAの枠を埋めていくと、iDeCoの枠を使う余裕がない方がほとんどかと思います。

※もし、家計的にかなり余裕があって、年間360万円のNISA枠埋めても余裕がある。という方は特定口座で運用するよりiDeCoを使って運用する方がいいかもしれません。

制度が複雑だから

始める時はそんなに難しくないんですよ。iDeCo。

ただ、引き出し時に控除の活用について学ばないと、税金を最適化できないってのが微妙だと思うポイントです。

それと、地味に手数料がかかるのもいまいちなポイントです。

日々忙しい教員の方々にとって、複雑な制度について学ぶ時間があるかと問われれば、なんだか微妙な気がします。

制限が何かと強すぎるから

iDeCoには何かと制限があります。

  • 60歳まで引き出し制限
  • 掛け金の金額変更は年1回まで
  • 職種によって掛け金の上限が決まっている

などなど。変化の激しいこのご時世に、制限が何かと強いのは、私としてはいまいちと感じます。

資金拘束は強いのに、税制はコロコロ変わるから

税金に関するルールって、けっこうコロコロ変わります。

でも、iDeCoの資金ロックはガッチガチです。

つまり、税制の変化に応じて、iDeCoの資金を逃すことができないのです。

私個人の感想

決して悪い制度ではないけれど・・・

iDeCoは決して悪い制度ではありません。

私の温度感的には

  • 保険で運用するよりiDeCoはかなりマシ
  • 特定口座で運用するよりはiDeCo使った方がいいかも。
  • でも、iDeCoより2024年から大幅改良したNISAの枠を埋める方を優先したい。
  • というかiDeCoも改良してほしい

というような感じです。

NISAがこんなに改良されるなら・・・

NISAがこんなに改良するなら、

iDeCoやらなきゃ良かった!!!

って正直思ってます。

一度始めたら基本的にやめられないので、しぶしぶ掛け金を拠出しているという状態です。

iDeCo改良してほしいです。

退職所得控除とか、公的年金等控除とかじゃなくて、独自の税制を適用して、シンプルな仕組みにしてほしいです。

それと、積み立てた元本部分も含めて課税対象にする。ってゆう部分も改良してほしいです。

教員の退職金が減れば・・・

教員の退職金が減額されれば、退職所得控除の枠が空くので、iDeCoを無税で受け取れる範囲が広くなるのですが、

それはそれで嫌です。

まとめ

iDeCoは老後に向けた資産形成の手段としては、決して悪いものではありません。(2回目)

しかし、「教員という職業との相性」という視点だと、必ずしもおすすめできる制度ではないかもしれないな・・・。というのが正直な私の感想です。

最終的に「いくらお得になっているか」の計算が複雑なんですもん。

・手数料は30年間総額でいくら支払うことになるのか。

・控除によって、いくら税金が安くなるのか。

・引き出し時にかかる税金はいくらなのか。

さらに

  • 資金拘束の強さ
  • 制度そのものの複雑さ
  • 一回始めたら基本途中解約はできない。

など、デメリットに対して旨味の方が少ない。と感じてしまうんですよね。

きく
きく

少し愚痴っぽくなってしまいましたが、まとめです。

まとめ

教員とiDeCoの相性はあまり良いとは言えない。

収入水準的にも、2024年からのNISA枠を優先的に埋めていく。さらに余裕がある人はiDeCoを使ってみるのも悪くない。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

それでは、また!

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ABOUT ME
きく
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FP2級・日商簿記2級
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事務室.comライターのきくです。
個人事業を営む妻の事務室から発信しています。
調べるの大好き。
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