iDeCoってどんな制度なの?iDeCoの基本・メリット・デメリットについて解説!
iDeCoって、どんな制度なの?
今回の記事では
- 投資歴5年
- iDeCo歴4年
の私が、iDeCoの基本やメリット・デメリットについて解説していきます!
それでは、早速いってみましょう!
iDeCoの基本
iDeCoは、老後に備えるための制度
iDeCo(イデコ)とは、国民年金や厚生年金とは別に、老後資金を準備するためにある制度の一つです。
自分で作る老後の年金です。
毎月の掛け金を自分自身で運用しながら積み立てていき、原則60歳以降に受け取っていく仕組みになっています。
個人年金の一種です。
老後の国民年金+厚生年金の平均受給額は月額約14.5万円とされています。
月額14.5万円じゃ、全然足りないよ。
という人に向けて、iDeCoという制度があるわけです。
iDeCoは「買い物カゴ」
iDeCoは、買い物カゴです。
iDeCoというカゴの中に入れて買った物に関しては、税金を安くしてあげるよ!
という制度です。
運用商品は、自分で選択する必要があります。
選ぶことのできる商品には
- 投資信託
- 生命保険
- 定期預金
などです。
職種によって掛け金上限が違う
iDeCoは職業によって掛け金の上限が異なります。
自営業者等 | 月額6.8万円 |
会社員 | 月額2.3万円 |
公務員(教員含む) | 月額1.2万円 |
専業主婦(夫)など | 月額2.3万円 |
もちろん上記は「上限」です。
実際の掛け金は最低5000円から、1000円単位で調節可能です。
楽天証券は、掛け金の金額変更は年1回までオッケーです。
証券会社によって差がある
証券会社によって
- 手数料
- 運用可能な商品ラインナップ
が違います。
- SBI証券
- 楽天証券
あたりのネット証券であれば、手数料は最安です。
運用可能な商品も優良なものがあります。
iDeCoのメリット
iDeCoのメリットは、節税しながら資産形成できる。
という点にあります。
掛け金が全額所得控除になる
所得控除(しょとくこうじょ)って、何?
税金を安くする仕組みの一つです。
収入に税率(10%とか、20%とか)をかけ算して、所得税を求めるのは、何となく知ってる人も多いですよね。
今年のお給料は500万円だった。
そこに、所得税の税率10%・住民税10%もってかれます。
500万円×10%=50万円
所得税・住民税合わせて100万円払わなきゃです。
今年のお給料500万円だった。
iDeCoで掛け金20万円積み立てた。
所得税・住民税それぞれ税率10%
480万円×10%=48万円
所得税・住民税合わせて96万円を支払う。
ものすごいザックリ説明すると、こんな感じです。
このように、税率をかける前に、差し引くことを「所得控除」といいます。
詳しくは、楽天証券のiDeCoの節税シミュレーションを使ってみると良いです。
投資の運用益が非課税
通常、投資で得た運用益には
20.315%の税金が課せられます。
しかし、iDeCoで運用している投資商品を売却し、運用益が出た場合は非課税となります。
注:投資商品を売却したとしても、資金を60歳まで引き出すことはできません。←ややこしいポイント。
引き出し時も、控除を上手く使えば節税できる
60歳になって、iDeCoから資金を引き出す際
- 退職所得控除(たいしょくしょとくこうじょ)
- 公的年金等控除(こうてきねんきんとうこうじょ)
を上手く活用すれば、税金を抑えながらお金を引き出すことができます。
え?ってか、上二つの控除を上手く使えないと、引き出し時の税金を抑えられないってこと!?
その通り。
iDeCoは資金引き出し時に、控除を上手く使えるかどうかで、節税できる金額が変わってくるんだ。
これは、iDeCoのメリットでもあるけれど、人によってはいまいちな点でもあるね・・・。
iDeCoのデメリット
iDeCoのデメリットを一言で表すなら
「仕組みが複雑でめんどい。」
ですね。
仕組みをしっかり理解して活用すれば、強い味方にもなります。
地味に手数料がかかる
iDeCoは加入時や移管時、そして毎月の掛け金拠出のときに手数料がかかります。
支払い時 | 手数料 |
加入(iDeCoを始める時) | 2829円 |
毎月(掛け金拠出時) | 171円 |
また、60歳以降になって引き出すときも、
1回440円の手数料がかかります。
地味に手数料もってかれる。
60歳まで引き出せない
iDeCoは一度始めたら60歳になるまで原則引き出しできません。
この資金拘束力が強すぎるが故に、iDeCoはやらない。って人もけっこういる気がします。
引き出し時点で課税されることも・・・
- 退職所得控除
- 公的年金等控除
上記の控除額を超えてしまった分には課税されます。
自分で積み立てたお金なのに課税されます。
ここ、何とかならないかなー。。ってポイントです。
元本にまで税金がかかるかも・・
投資で得た利益部分だけに課税!
ではなく、積み立てた元本部分も課税対象です。
ここ、あんまりハッキリ書いてくれてる記事とかないので、注意してください。
まとめ
上手く使えば節税しながら資産形成できるiDeCo!いかがだったでしょうか?
①iDeCoは、節税しながら老後資金を準備するための制度である。
②60歳になって、引き出し時に「控除」を上手く使えれば、かなり節税になる。
みなさんの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
それでは、また!