資産形成の最適解『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』について解説!
資産形成には投資信託を活用すればいいってことはわかったよ。
で、結局どの投資信託を買えばいいの?
日本の証券会社で販売されている投資信託は5000本を超える数が存在する。
アクティブ・ファンドやらインデックス・ファンドやら、結局どっちがいいの?
結局、私は何すればいいの?
今回は、上記のような疑問にお答えしていきます。
結論として、資産運用の最適解として紹介できるのは
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
(イーマキシス スリム 全世界株式)
を購入することです。
理由はシンプルで
10年以上の長期資産運用において、値上がりが期待でき、銘柄の分散も十分であるからです。
- eMAXIS Slim全世界株式とは?
- どのくらい儲かるの?
- リスクはないの?
- 投資信託の選び方
について解説していきます!
eMAXIS Slim 全世界株式とは?
世界中の株式詰め合わせパック
eMAXIS Slim 全世界株式は、世界中の大型・中型株の詰め合わせパックです!
- 世界中の株式約3000銘柄のパック
- インデックス・ファンド
- 企業の大きさに応じて銘柄の入れ替え機能あり
- コスト激安
中身を見てみると
銘柄 | 国 | 比率 |
---|---|---|
アップル | アメリカ | 4.1% |
マイクロソフト | アメリカ | 3.2% |
アマゾン | アメリカ | 1.5% |
エヌビディア | アメリカ | 1.1% |
アルファベット クラスA | アメリカ | 1.0% |
アルファベット クラスC | アメリカ | 0.9% |
テスラ | アメリカ | 0.8% |
メタ・プラットフォームズ | アメリカ | 0.7% |
エクソンモービル | アメリカ | 0.7% |
台湾セミコンダクター・マニュファクチュア | 台湾 | 0.7% |
- iPhoneで有名なアップル
- 最強の検索サービス「Google」を提供しているアルファベット
- 世界的自動車会社のテスラ
- Facebookやインスタグラムを提供している「メタ・プラットフォームズ」
- 半導体で有名な「エヌビディア」「台湾セミコンダクター」
などなど、大型企業が組み入れられています。
アメリカ企業が多いね!
それもそのはず。
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)は
- 大きな企業にはたくさん投資する。
- 小さな企業には少なめに投資する。
という手法をとっていて、これを
時価総額加重平均
(じかそうがくかじゅうへいきん)
といいます。
結果として、
現時点で、大きな企業がたくさん存在するアメリカへの投資が多くなっています。
(引用:三菱UFJ国際投信 eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)交付目論見書)
- アメリカ62%
- 日本5.4%
- 中国3.5
- イギリス3.7%
- カナダ3.1%
となっています!
インデックス・ファンドです。
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)は
指数に連動した運用を目指す
インデックス・ファンド
です。
「MSCI ACWI」
(エムエスシーアイ・アクウィ)
という名前の指数に連動しています。
日経平均株価指数は日本を代表する大型企業の集まりです。
MSCI ACWIは、その全世界バージョンだと認識していただければと思います。
ちなみに・・・
ACWIとは・・・
- A・・・All
- C・・・Country
- W・・・World
- I・・・Index
の略です。
オートで銘柄を入れ替えてくれる
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)は
MSCI ACWIという指数と同じ値動きになるように設計されており、
MSCI ACWIは、時価総額加重平均の指数です。
時価総額加重平均では
詰め合わせパックの中身がオートで入れ替わります。
- 成長してきて、強く大きくなってきた企業の比率はより大きく!
- 衰退していく企業の比率はそれに応じて小さく・・・
といった感じで中身を調整してくれます。
手数料が激安
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)は、手数料が激安です。
- 購入時手数料0円
- 信託報酬
0.1144%→0.05775%(2023年9月8日から) - 信託財産留保額0円
(2023年4月30日時点)
先日、某大手銀行で販売されている投資信託の手数料を見させてもらう機会があったんだけど、以下のような感じでした。
商品A(アクティブ・ファンド)
◎プロのファンドマネージャーがグローバルな視点で成長産業分野に厳選して投資。
- 購入時手数料3.5%
- 信託報酬2%
- 最低購入金額10万円
10万円分買った時点でマイナス3500円!!
そして毎年2000円の手数料。
手数料を圧倒的に上回るリターンが出せれば問題ないのですが・・・。
銀行の窓口などで購入できる投資信託とeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の手数料を比較してみると、面白いかもしれませんね!
どのくらい儲かるの?
どのくらい増えるのか知りたい!
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)がどのくらいか
投資期間別に見ていきましょう!
期間 | リターン(年率) |
---|---|
10年 | 12.5% |
20年 | 9.9% |
30年 | 8.3% |
直近10年の株式市場はとても好調だったので、12.5%というリターンより
過去30年のリターン「8.3%」、もしくはもう少し控えめに見積もって6〜7%程度を参考にするのが妥当かなと思います。
「my INDEX」というサイトの数値をそのまま活用すると・・・
- 30年前に
- MSCI ACWIに
- 100万円投資していたら・・・
今頃、1108万円になっていた!!
という感じです。
月3万円の積み立てで・・・
金融庁の積み立てシミュレーションを使って
- 月3万円ずつ
- 20年間
- 年率6%
で積み立てるものとすると・・・
(金融庁HP:積み立てシミュレーションより)
元本720万円が
20年で
1386.1万円になります。
あくまで、期待リターンです。
リスク商品なので値下がりすることも
株式への投資になるので、2020年に起こったコロナショックのような出来事があれば、大きく値下がりすることもあります。
コロナショック時、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)は約30%値下がりしました。
ちなみに値下がりしたのはeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)だけではなく、ほとんどの株式ファンドが30〜40%下落するという未曾有の事態でした。
また、数ヶ月後にeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)はもとの価格に回復し、現在(2023年4月時点)では、コロナショック底値と比較して、倍以上の基準価額になっています。
売らずに持ち続けられたかどうかが運命の分かれ道になったわけです。
投資信託の選び方について
実は、プロのほとんどが平均点に勝てない
『敗者のゲーム』(著:チャーリズ・エリス)によると
アクティブ・ファンドの約7割が、市場平均であるインデックス・ファンドに負ける。
というデータが示されています。
10年以上の長期になると、その差はさらに大きくなり、
約8割〜9割程度のアクティブ・ファンドは、インデックス・ファンドに勝つことができなかったそうです。
結論として、世界中の株式に分散投資できるインデックス・ファンドを買い、
長期で持ち続けることが
合理的であり
資産形成の王道と言えます。
手数料が安いものを選ぼう
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)のような、ネット証券を介して購入できるインデックスファンドの手数料の安さは圧倒的です。
「信託報酬1%」と聞くと、
1%?それでも十分安そうだけど?
と感じるかもしれませんが、
資産運用を長期で行なっていくと、
資産額は20年後に1000万円を超えてくる可能性もあるわけです。
1000万円の1%は10万円です!!
しかも信託報酬は毎年かかる手数料です。
コストは極力低いものを選ぶようにしましょう!
お金が集まっているものを選ぼう
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)は、知る人ぞ知る人気ファンドで、たくさんのお金が集まっています。
どのくらいお金が集まっているのかを確認するには
「純資産総額」
を見ればいいのですが、
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の純資産総額は
約1兆円です!
この純資産総額が高いと
- 手数料が安くなりやすい!
- 正しい運用がされやすい(指数とあまり離れた成績にならない)
- 途中で運用が強制終了にならない!
といったメリットがあります。
目安として、純資産額1000億円以上あるものが望ましいです。
まとめ
- eMAXIS Slim 全世界株式のような
- 手数料の安い
- 資金が集まっている
- 全世界株式インデックス・ファンド
を選ぼう!
という話でした。
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)はリスク商品です。個人的には非常に優良なファンドであると感じていますが、投資の損失に対する責任を私が負うことはできません。最終的な投資判断は必ずご自身で行ってくださいね!
それでは、失礼します!