教員で簿記2級を取得するのって意味ある?小学校教員として働きながら簿記2級に合格してみて感じるメリットとデメリット【体験談】


教員で簿記2級を取得するってどう?何か役に立つ?
この記事は、こんな風に考えている人のための記事です。
有名なお金に関する資格で簿記があるけど、教員をしている自分にとって役に立つ資格なのかな?
簿記3級からさらに進んで、簿記2級まで取得するのは意味がないことなのかな?
そんな質問に本記事では

お金の勉強大好き!
- 簿記2級
- FP2級
の合格歴があり、教員でもある私の目線でお答えします!

- 教員が簿記2級を取得するメリット
- 簿記2級取得のデメリット
- 私はどうやって合格したのか【体験談】
簿記2級についてザックリ説明
日商簿記検定、通称「簿記」とは、企業の経営状態や財政状態を明らかにする技能のことで、近年お金に関する資格として人気を集めています。
簿記3級・2級の概要を日本商工会議所のHPから引用すると・・・
業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される資格。
基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル。
(引用:日本商工会議所HP)
経営管理に役立つ知識として、企業から最も求められる資格の一つ。
高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル。
(引用:日本商工会議所HP)
3級が「必須の基本知識」であるのに対し
2級は、【企業から最も求められる資格で、高度な簿記スキルを修得】とされています。

3級に比べると、2級は、より深く専門的なスキルであることがわかりますね。
そんな簿記2級を、教員が取得するメリットについて以下にまとめていきます。

教員が簿記2級を取得するメリット
株式会社の経営内容や財務状況を適切に把握したり、詳しく分析したりできる高度なスキルは、資本主義を生きる上ではかなり役立つものです!
教員こそ、経済的に強い個人であるべき
教員が全員金持ちになって、経済的自由を達成したら、日本はとても腰の強い国になるんじゃないかな!って勝手に思っています。
資本主義のしくみや、株式投資について簿記2級レベルの視点をもって見て、分析できる力は、教員個人の家計管理や投資スキルに直結します。
結果、お金についての知識を身につけた教員は経済的自立を果たし、金持ちになります。
公立学校には、経済的に豊かな家庭で育った子もいれば、経済的に恵まれず、さらに家庭の教育力も高くない、いわば「資源が乏しい環境」で育っていく子も多いです。
知識の格差はそのまま経済的格差につながり、ますます格差は大きくなる。
資本主義はそんな風にデザインされています。資本主義は学ぼうとしない者に対して残酷なのです。
お金はお金について学ぶ人のところへ集まってきます。
経済的に強い個人となった教員から、教科書に書いてあること以外の「お金」について、子供たちが学ぶことができたら、日本全体の金融リテラシーが向上していくのではないでしょうか。
教えるプロである教員がお金について深い知識をもつことは、子供たちを「良き消費者」に、また「賢い投資家」にし、日本全体の底力を上げていくことにつながるのではないかと考えます。
子供を導くために
「子供一人一人を、飯の食っていける大人へ育てていく」
近年、教員の世界ではこんな言葉をよく聞くようになりました。
つまり、「金をしっかり稼いでいける大人に育てていこう」ということです。
ビル・ゲイツも言っていました。
「生まれたばかりの頃、貧乏なのは親の責任だ。ただし、大人になって死ぬ時に貧乏なのはあなた自身の責任だ。」と。
「お金の知識」は公立の小・中学校ではほとんど学ぶことがなく、授業で取り扱われません。
しかし、先生がもし、「教え子を経済的自立をした大人に!」というマインドで日々接していると、毎日の授業や会話の中で、簿記2級をはじめとするお金の知識をバックボーンに子供たちに伝わるものが何かあるのではないでしょうか。
学級会計などもはや朝飯前
当時私は特別支援学級の担任業務を行なっており、8人の子供たち一人一人の教材費会計墓を作成していました。
簿記を学ぶ前は、かなりしんどい業務だったのですが、簿記3級・2級を1年以上かけて学んだ後だと、学級会計など瞬殺で処理できるレベルになっていました。

転職で有利に働く資格
簿記2級を取得すると、求人の幅がかなり広がります。
「簿記2級」が転職市場で評価される理由は、簿記2級が知名度と実用性が高い資格だからです。
簿記2級を保有していることで「企業活動や会計実務は修得しているレベル」であることを証明することができます。
一般的には簿記といえば経理への転職というイメージがあるかもしれませんが、他にも
- 会計事務所
- 企業の財務部門
- 営業部門
などの職種でも簿記2級レベルの知識を生かすことができるようです。
ただし、転職は資格だけでなく、年齢や実務経験も加味して考える必要があるので、注意が必要です。
20代〜30代前半で、教員から企業の経理など、キャリアチェンジを伴う転職を考えているのであれば、簿記2級は未経験者にとってアピールポイントになります。
学問として面白い
教員をやっていると、利益を追求し、帳簿に記録し、まとめていく。という資本主義の土台となる簿記という学問がとても新鮮に感じました。
ゲーテも簿記のことを
「世界一美しい学問」
とか言っていたそうな。

簿記2級、私は学んでいて楽しく感じましたよ!
簿記2級を取得するデメリット
難易度は決して低くはない
簿記3級と比べて、簿記2級合格の難易度はわりと高いです。
学習時間も平均すると150〜200時間程度かかると言われています。
合格率も平均すると20%程度ですが、回によっては6%など、一桁台のこともあります。
連結決算など、元々は一級の範囲だったものが徐々に2級に加わってきています。

簿記2級の合格率はこんな感じ!
回 | 申込者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
168 | 9166名 | 7589名 | 2187名 | 28.8% |
167 | 7786名 | 6310名 | 1442名 | 22.9% |
166 | 10814名 | 8728名 | 1356名 | 15.5% |
165 | 11572名 | 9511名 | 1133名 | 11.9% |
164 | 10618名 | 8454名 | 1788名 | 21.1% |
大体20%前後ってところです!
オーバースペックな資格になるかも
以下のような方にとっては、簿記3級でも十分で、簿記2級まで取る必要性はないかもしれません。
- 個人事業主としての独立・企業
- 資産運用
簿記2級は取得するまでに、かなりの学習時間を必要とします。
- 簿記の考え方が面白くて好き!
- 教員から転職したい!
- 株式投資についてもっと詳しくなりたい!
- 就活市場で評価される簿記2級に是非挑戦してみたい!
- 友達に自慢したい!
など、高いモチベーションを維持できる人にとっては役にたつ資格となります。

私はこうやって合格した
クレアール(通信講座)

3級も2級もクレアールで合格しました!
私はクレアールの
「3級・2級講義パック」
で学習し、合格できました。
割引価格で34000円ですが、大原など他の資格スクールと比較するとかなりリーズナブルな価格設定です。
- 動画授業で繰り返し学ぶ
- テキスト
- 問題集
- 電話などでの個別質問等サポート体制
これらの価値を考えると、価格に見合った価値は十分あったと考えます。
資料請求は無料なので、迷っている方は資料請求だけでもしてみるといいかもしれませんね!

まとめ
今回は、教員で簿記2級を取得するメリット・デメリットについて自身の体験に基づきまとめてみました!
みなさんの参考になれば幸いです!

簿記2級に挑戦しようとしているあなた!応援しています!ファイト!!
それでは、また!