資産運用の基礎知識「S&P500」(エスアンドピー500)について解説!S&P500って儲かるの?
投資についてネットで調べていたら
「初心者はS&P500を買えばいい」
ってかいてあったんだけど・・・
S&P500って何?儲かるの?
みなさん、こんにちは!きくです!
今回の記事では
- S&P500とは何?
- S&P500って、儲かるの?
という疑問に
- 投資歴5年
- FP2級
- 日商簿記2級
のきくが答えていきます!
S&P500とは?(基本情報)
S&P500(エスアンドピー500)とは
アメリカの大型株TOP500社の平均です。
アメリカ株式市場全体の約85%をカバーしているので、S&P500はアメリカ全体の株式市場の相場感を示す指標として用いられています。
世界経済の中心はアメリカであるため、S&P500は株式投資の世界ではとてもメジャーな指数です。
S&P500は「世界最強の株式指数」なんて呼ばれてたりもするよ!
S&P500の中身を見てみよう!
組入上位の銘柄はこんな感じ!
マイクロソフトやアップル、アマゾンなど、みなさんが知っているような世界的有名企業が上位銘柄に入っています。
誰が、どうやって決めているの?
組入銘柄は誰がどうやって決めているの?
ザックリ説明すると・・・
- スタンダード&プアーズという会社が決めている。
- 米国に本拠地を置く企業であること
- 直近四半期の決算が黒字
- 時価総額は180億ドル以上
- 時価総額が大きい株ほど、大きい割合で組み込まれる。
- 浮動株比率が50%以上ある。
などが条件として挙げられています。(諸説あり)
スタンダード&プアーズが選んだ500社だから頭文字をとってS&P500なんです。
どのくらい儲かるの?
10年前に100万円投資していたら・・・
S&P500は近年絶好調で、直近10年の平均リターンは17.9%という驚異的パフォーマンスを残しています。(2024年7月時点)
仮に10年前にS&P500に100万円投資していたら・・・・
518万円
になります!!
※「S&P500配当込み指数(円)」への投資を想定
15年以上持ち続ければ負けなしの実績
見よ!このデータを!
どんなタイミングで投資したとしても、15年保有し続ければ最低リターン(年率)4.2%となり、損した人は0人というデータです!
ちなみに平均値で見ると、年率10%以上あることが分かります!
S&P500は最強の株式指数
右肩上がりの力強い成長力!
SPYというS&P500に連動する投資商品の成長を表したグラフです!
1993年から2024年までのデータです。
山あり谷ありを繰り返しながら右肩上がりの成長を続けています。
1993年は44ドルだった価格が
2024年は532ドルまで上昇しています!
約30年間で10倍以上に成長しています!
自動で中身をメンテナンスしてくれる
S&P500は、時価総額が大きい企業の組入比率を大きくし、時価総額の小さい企業の組入比率を小さくしていく仕組みになっています。
この仕組みのことを
時価総額加重平均(じかそうがくかじゅうへいきん)といいます。
またS&P500&P500の採用基準に満たない企業は排除されていき、新しく成長してきた企業があれば採用される仕組みになっているので、適切に銘柄の入れ替えが行われているのです!
新陳代謝が正しく行われていることは、長期投資をする上でとても大切なことになります。
コストが圧倒的に低い!
購入時のコストは基本的に0円!
保有するためにかかるコストでさえも激安です。
- 国内投資信託なら0.09%程度
- 米国ETFなら0.03%程度
と、ほぼタダみたいなコストです。
リスクはないの?
投資したお金が減ることもある
株式投資はリスクをとる行為です。
S&P500に限ったことではありませんが、投資するということは、お金が減る可能性を受け入れることで、リターンを得る(リスク・プレミアムともいう)行為だからです。
米国株式のみへの投資となる
卵を同じカゴに盛るな!
なんて投資の格言がありますが、S&P500は米国株式のみへの投資となります。
世界経済の中心は米国ですが、万が一米国株式だけが世界のあらゆる資産の成長から取り残されるような事態が起これば、S&P500の一人負けということになります。
心配な人は全世界株式への投資がいいかもね。
逆に、経済の世界では
「アメリカがくしゃみをすると、日本(世界)は風邪を引く」
なんて言葉もあります。
アメリカ経済の動向が、世界経済に与える影響は大きいという例えです。
そんな世界で、「アメリカだけが一人負け」なんてゆうのは少し考えづらいかもしれません。
為替の影響を受ける
S&P500はドル建て資産になるので、為替の影響をモロに受けます。
円高ドル安に振れれば資産は減少し、
円安ドル高になれば資産は上昇します。
円高と株安が同時に来ると、えげつないダメージ(損失)を受ける可能性もあります。
S&P500が成長してても、円高が来たら利益が消えちゃうんじゃない!?
なんて疑問が出てきそうですが、
長期で見たら
- 為替はドル高トレンド
- 15年以上の長期だとS&P500の成長率の方が圧倒的に高い。
なんて言われています。
むしろ、日本円で給料を受け取ってる私達は、S&P500連動商品のような優良なドル建て資産を持っておく方がリスク分散になると言えます。
どうやったら投資できるの?
最近ではS&P500の知名度が高まってきたので、色んなところでS&P500に連動するインデックスファンドを購入することができます。
・eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
・楽天S&P500インデックス・ファンド
・SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
国内投資信託の中では上記3つがおすすめです。
・経費率が国内最安
→購入時手数料0円
→信託報酬0.077〜0.0938%程度
・純資産総額が大きい
→途中で強制的に解約させられる可能性が低い。
・楽天証券やSBI証券なら100円から購入できる。
などが理由として挙げられます。
上記のファンドはどれも新NISAに対応しています!
ちなみに「楽天S&P500インデックス・ファンド」は楽天証券のみの取り扱いになります。
「SBI・V・S&P500」は、楽天証券での取り扱いはなく、SBI証券やマネックス証券で購入することができます。
(※2024年8月時点)
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、楽天証券でも、SBI証券でも購入可能です。
まとめ
S&P500とは何なのか?
・S&P500とは、米国の優良企業500社の平均!
・S&P500に連動する投資商品は、長期保有(15年以上)でのパフォーマンスが 高く、資産運用の中核を担う優良なものである!
私は新NISAのほとんど(95%くらい)を「楽天S&P500インデックス・ファンド」で積立運用しています!
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!